PEDODONTICS 小児歯科

丈夫な永久歯が生えるようケアすることが大切です。

小児歯科は、お子さんが乳児期の時からスタートします。正しい食生活やものをよく噛むことは、顎の形成や脳に刺激を与えて知能の発達も促します。 また、お子さんに歯磨きを習慣づけることも大切です。

乳歯が健全か、正しく治療されているかは、後の永久歯の歯列だけでなく、大事な成長期の身体の発育にまで大きく影響してきます。乳歯は痛みだしたり腫れたりすると、治療しても経過が悪いのが現実です。そこで小児歯科で何よりも必要なのが早期治療と虫歯予防です。

乳歯の役割

乳歯は、一定期間使うと永久歯に生え替わります。短い期間に子供の成長において多くの大切な役割を果たしています。 乳歯の役割は「噛むこと」、「発音」、「永久歯の誘導」と大きく三つあります。

よく噛むことは、子供の成長・発達に必要な栄養が効率よく吸収され、脳の発達にも役立つと言われています。

たくさんの言葉を学習する幼児期は、歯が健康であることで正しくはっきりとした発音が可能になります。

乳歯から永久歯に生え変わる時期には、乳歯の根は吸収されて次に生えてくる永久歯を誘導します。そのため、乳歯が早期に虫歯で脱落していると不正咬合の原因になる場合があります。

乳歯の虫歯予防

乳歯・永久歯に関わらず、生えたての歯は柔らかく磨きにくいので虫歯になりやすいのです。完全に硬くなるには生えてから2~3年かかると言われています。

フッ素塗布

早くに乳歯や永久歯の質を硬くし、虫歯になりにくい歯にするためにフッ素を塗布します。小児に対しては、12才臼歯が崩出するまでにフッ素塗布することによって50%虫歯の発生が抑制されます。

フッ素は、毎日の食事を通して私たちのカラダに摂取されている必須栄養素のひとつでもあり、歯質を強化する効力が最も高いことから、世界各国で虫歯予防に利用されています。決して車のワックスのように歯の表面をコーティングするようなものではなく、歯の表面自体を強化するするものです。



シーラント

柔らかいお子さんの歯が、慣れない歯磨きのせいで虫歯にならないように、レジンというプラスチックで複雑な奥歯の溝にふたをすることで、虫歯予防をすることができます。

このレジンは他のかぶせものと違い、経年劣化を起こし、またかみ合わせにより次第に削れていきます。ですからこの処置は乳歯の生えたてのエナメル質の弱い奥歯を、数年虫歯から守るという一時的な処置です。